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鯉を水槽飼育する文化の広まりについて

当社で扱う「禊鯉」は、錦鯉が従来持つ大きな場所で大きく飼うイメージを覆す、水槽飼育できるサイズの錦鯉です。

そもそも鯉を水槽で飼えるのか、という疑問に関しては別記事、または当HP「Guide」に記載の飼い方を守っていただければ十分可能です。

では今回は長い鯉の歴史の中に置いていつ頃から水槽飼育という価値観が広まったのか解説していきます。

桜シリーズ
水槽飼育の鯉

そもそもの錦鯉の起源というのは今から200年程前、新潟県の旧山古志村近辺で養殖していた食用の真鯉から突然変異で生まれた色のついた鯉が起源です。

200年前というと時代は江戸の末期。この頃はまだ日本に水槽なんてありませんね。


その後錦鯉は品種改良を積み重ね、紅白、大正三色等代表的な品種が作出され、昭和の頃に当時の田中角栄首相が錦鯉のブランド化を推し進め、富裕層の間で自宅に池を作って錦鯉を飼うことが一種のステータスとなるような一種の錦鯉ブーム状態となりました。


さてこの頃になると勿論水槽で魚を飼うという文化は根付いている筈ですが、調べた限り錦鯉を水槽で飼育していた……という文献は参照できる限り見つけることができませんでした。ただ冬場の越冬において一時的にFRP水槽やガラス水槽で飼育したり、なんてことはあったかもしれませんね。


時が進んで平成に入るとようやく文献に水槽と錦鯉の文字が並んで出てきます。


アクアライフ「錦鯉の飼い方」
参照:アクアライフ

参照できる一番古い文献においては2004年に個人ブログで90cm水槽で錦鯉を飼育していた方の日記が出てきます。また錦鯉専門雑誌「鱗光」の2010年のバックナンバーに「飼育実例 ガラス水槽・FRP水槽」という文言が出てきました。


そして2011年、アクアライフ編集部より満を持して刊行されたのが「錦鯉の飼い方-池でも水槽でも楽しめる」という一冊の本。恐らくこの本が初めて錦鯉の水槽飼育についてガッツリ解説した本だと思います。



姫ひかり
参照:キョーリン

またもう少し時を進めて2013年になると餌メーカーのキョーリンさんが水槽飼育の錦鯉専用餌「姫ひかり」を発売する等、やはりこの2010年代前半というのが本格的に錦鯉水槽飼育という文化が定着した年代であると思います。





さてそれから約10年。現代において錦鯉を水槽で飼えるというのは鯉好きの間では周知の事実となっています。しかし鯉に興味のない層においてはまだまだ錦鯉=池飼育のイメージが強いように思います。

実際錦鯉を水槽で飼う文化ができてから未だ10数年。ある程度飼い方のノウハウは確率されてきたものの業界全体が未だ手探り状態なのです。


だからこそ面白いと思いませんか?


分からないことがあれば膨大なインターネットアーカイブからAIが最適解を導き出してくれる昨今。こと錦鯉の水槽飼育においては参照できる情報が少なく、AIも頓珍漢なことを言ってきたりします。自分で試して、実験して、自分の環境にあった管理方法の答えを自分で見つけていく。


錦鯉の水槽飼育には現代人が忘れてしまったその喜びがあるように思います。

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